宮本さん、バトンをありがとうございます。
宮本さんと同じく毎月A様から元気を頂いている、東京在住の宮澤こずえです。
よろしくお願いいたします。
【トラベルヘルパーになったきっかけ】
私は在宅介護の仕事をしながら2010年に介護福祉士の資格を取りました。
学生時代は勉強があまり好きではなかった私が一念発起して勉強しました。
実際に仕事に関わることの勉強は新鮮で楽しく達成感がありました。
資格取得後、他に何か勉強してみようかと思っていた時に出会ったのがトラベルヘルパーでした。
テレビで廣中さんの仕事ぶりを拝見して「私もこんな仕事がしたい!」と思いすぐに会社に行き説明を受けました。
Eラーニングと研修を終え、資格取得後に同行研修させていただいたのはテレビで拝見した憧れの廣中さんでした。
その後、廣中さんをはじめトラベルヘルパー仲間から沢山のことを学びました。
トラベルヘルパーは皆それぞれ他の世界でも活躍している方ばかりで、
話を聞いているだけでも刺激的で前向きになれます。
何気なく見ていたテレビからの出会いが私に新しい世界を与えてくれました。
廣中さんはこれまでも、これからも、私の憧れの大先輩であり人生の師でもあります。
【思い出に残るお客様】
トラベルヘルパーとして出会ったお客様はそれぞれに思い出があり印象に残っています。
何度業務を受けてもお客様にお会いしてご挨拶をするまではとても緊張します。
私の初めてのお客様は「建設途中のスカイツリーを見たい。」と思っていた車椅子の方でした。
奥様と一緒に電車を乗り継いで建設現場を見学し、大きさに驚かれていたことは忘れられません。
とても緊張した一日でしたが、お客様が喜んでくださり、いろいろなお話をしてくださって
「ありがとうございました。」の一言を頂いた後のほっとした気持ちは今でも良く覚えています。
完成後のスカイツリーにご一緒できたことも嬉しくとても印象に残っています。
「旅はリハビリ」を実践されたお客様もいらっしゃいます。
片麻痺で何年も旅行をあきらめていらした方の「お父様が働いていたことのある北海道へ行きたい。」
と希望された旅行に同行させていただきました。
旅行中は、普段お粥に刻み食を召し上がっている方が、旅行中は何でも美味しそうに召し上がりました。
北海道旅行を楽しんでいただき「次は沖縄に行きたいわ。」とおっしゃるので
「では来年は沖縄に行きましょう。」とお別れして半年後に沖縄旅行の依頼がありました。
『旅』の力の大きさをしみじみと感じました。
悲しい業務もありました。
何度かお出かけをご一緒した方が入院され、娘様からの付き添いの依頼でした。
病院では枕元に座っているだけなのですが、
娘様は「トラベルヘルパーさんの顔を見ると表情が明るくなるんですよ。」とおっしゃってくださいました。
お出かけした時のことを沢山お話ししました。
娘様のご希望で一時帰宅にも同行させていただき、
懐かしいお家を見てお庭に咲く花を見て、当たり前の一日を過ごして頂きました。
他のトラベルヘルパーと協力して2カ月以上通いましたが、最後は点滴の針を刺すところが無くなってしまいました。
次の年にはお父様の付き添いも何度かさせていただきました。
娘様は一人娘で近くに頼れる方もいらっしゃらなかったので、
トラベルヘルパーは娘様の拠り所としての役目もあったように感じました。
それぞれのお客様にそれぞれの人生、それぞれの想いがあって、
毎回お客様から沢山のことを学ばせて頂いています。
これからも一人一人のお客様に寄り添い喜んで頂ける仕事をしてゆきたいと思います。
【家族紹介】
私にはこれと言った特技もなく、胸を張って自慢できることもありません。
唯一の自慢は、女の子が欲しくて産み続けた結果4人の男の子の母になった事です。
男の子3人連れていて「大変ね―。」と言われるのがとっても嫌でしたが、
4人産んだらあきらめもつき「どんなもんだい!」と言う気持ちになりました。
夫の転勤が多く、息子達には何度も転校をさせてしまいましたが
みんな(私の子にしては)立派に育ってくれました。
そんな我が家に5年前に2人のお嫁さんが来てくれました。
長男の嫁は4人兄弟の末っ子で甘えん坊、三男の嫁は4人兄弟の3番目でしっかり者。
兄弟の性格の様に嫁の性格も全く違いますが、
女の子がいない私達夫婦にとっては女の子はめずらしくとてもかわいいです。
三男の所には4歳になる男の子の孫がいます。
出産時病院に行くと嫁が「おかあさんごめんなさい。女の子が良かったですよね。」
いえいえ、元気ならどちらでも・・・。
私はすでに彼と東京中の鉄道博物館に行きました。
現在は、夫と四男の3人で暮らしています。
87才の母は近所で元気に独り暮らし、写真の真ん中は一昨年10日ほど我が家に滞在し、
我が家の五男のような存在になったフランス人のケビン。
なかなか家族全員が顔を合わせることはありませんが、それぞれが元気に暮らしていてくれることがなによりです。
夫は理解があり、家事を完璧にこなせるので安心してトラベルヘルパーの仕事に出ることができます。
感謝感謝です。
【最後に】
トラベルヘルパーの仕事に出会えたことは私にとって新しい世界の幕開けでした。
もし今トラベルヘルパーの仕事をしていなかったら、
社会のこと、自分の人生のこと、これからのことを何も考えずに過ごしていたのではないかと思います。
トラベルヘルパーとして、
お客様や仲間、普段出会わないであろう方々との出会いがあって日々自身を高められる環境に感謝しながら、
お客様に楽しく喜んで頂ける仕事を続けられるよう努力してまいります。
何を書けば良いのだろう?と思いながらとりとめのない文章になってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次は、数少ない男性トラベルヘルパー古矢さんにバトンを渡します。
古矢さんは女性の多いトラベルヘルパーの中で、
みんなの話を聞いてまとめたり、軌道修正してくださったり、男性目線で物事をとらえて下さる貴重な存在です。
戸塚さんと古矢さん、私は共通点があります。
さて、それはなんでしょうか?
答えは、次回古矢さんで・・・。