『私がトラベルヘルパーになったわけ、そしてこれから』大味恵子

大味恵子 (画像は摩周湖にてお客様とご家族と)

私が、トラベルヘルパーという仕事の存在を初めて知ったのは、NHKの朝のニュース番組の中でした。前日に下見をしたうえで、迎賓館へ車いすのお客様をご案内するトラベルヘルパーさんの姿を拝見した時、何か私のなかで閃くものがありました。
「ああ、私もこんな仕事がしてみたい。」と瞬間的に思いました。

それは私自身が外出や、旅行が好きだからで、計画を立て、下調べをし、まだ見ぬ場所へのイメージを膨らませ、胸をときめかす、そんな時間そのものが楽しいのです。未知の場所に出かけたり、そして誰かを案内するような、そんな類いのことが、私は昔から好きでした。

以前、他の旅行会社で添乗員を募集する記事を見たことがありました。強く心が惹かれながらも今ひとつ自信がなく、踏み出せませんでしたが、マンツーマンであるならできるような気がしました。
私は介護と旅行関係の仕事のどちらも未経験でしたので、トラベルヘルパーへの道はまず、介護ヘルパー2級の資格を取得することから始まりました。新しいことに挑戦し、学ぶのは、とても新鮮で楽しいことでした。

どうしても行きたい場所があるのに、健康状態に不安があって出かけることをあきらめている人がいるとしたら、これほど残念なことはないでしょう。

そのような人たちの外出のお手伝いができ、外に出かけていくことの楽しさを以前のようにもう一度味わっていただくことができたらどんなに素晴らしいでしょう。

人生のいくつかのステージを経て、自分の時間が持てるようになった今だからこそ、それができるような気がするのです。

トラベルヘルパーとしては、お客様との出会いを大切にし、旅の感動をともに分かち合いながらお手伝いをさせていただけたらと強く願っております。


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