トラベルヘルパーショッキング8相原さん「介護タクシー×トラベルヘルパー」

安心安全丁寧な運転、私が先生と仰ぐ『羽田福祉交通』代表の手塚さんよりバトンを引き継ぎました、
サッカーと釣りが大好きなお気楽介護士タクシードライバー、
(手塚さん曰く)控えめで謙虚な姿勢がモットーの相原駿介です。

どうぞよろしくお願いいたします。

2016年10月に起業しました。
現在は『介護タクシーかえで』代表を務めております。
民間救急と外出支援サービスを主として事業を行っております。

起業前の約10年間は、介護福祉士として病院、老健、グループホームを2か所(認知症対応型、障がい者)、訪問介護のお仕事をしていました。

その内4年はトラベルヘルパーとの兼業で、多くのお客様と外出や旅行に行かせていただき、人生の価値観がどんどん変わっていくような出来事や言葉を吸収し、今に至っています。

【介護士を目指したキッカケ】

高校を卒業してからすぐ、友人の紹介で個人経営の居酒屋で7年間働いていました。
何も知らないまま社会に入り、縦も横も体感しつつも接客の楽しさにどっぷりとハマりました。
(料理にはあまり興味を抱かず)

働き盛り遊び盛りの20代前半に3歳年上の姉が事故にあい、重度の障がい者となりました。
事故当時の自分は、周囲に姉が障がい者になった事が辛く、どうしたらいいかも分からず、周りにも迷惑をかけとても苦しい時期でした。
事故後からは毎日自宅にヘルパーさんや看護師さんが来るようになり、落ち込んでいる家族や塞ぎこんでいる姉に対し、明るく楽しく一生懸命お世話をしてくれるのをみて、自分も何かやらなければと思い、何となく気分転換に姉を車椅子に乗せ近所へ散歩しに行くと、高次脳機能障害という後遺症による記憶障害があるにも関わらず

「あの店知ってる」
「〇〇さんこんにちは〜」
「外は気持ちいね〜また連れてって~」

と、あら不思議、さっきの事は忘れているのに昔の事はしっかり憶えてるし、家にいるより表情が何倍も明るいではないですか!?
姉もまた外に行きたいからと日々の物事にも積極的に取り組むようになり、何度か一緒にお散歩する度にどんどん前向きに物事が進むようになっていきました。

外出する事による効果に何となく気がつき、今現在までの事への潜在意識が生まれた瞬間がこの時期だったと思います。
そうして居酒屋でのサービスから、要介護者だけではなくその周りまで明るく出来るヘルパーに自分もなりたいと思い、介護士になりました。

【トラベルヘルパー】

介護業界にはいってからは
「認知症」「リハビリ」「外出」
がテーマとなり、認知症対応型グループホームに正社員で働いていたとき、毎日のようにお散歩や買い物や外出、ドライブをし、年に一度泊まりの旅行へ行っていました。

入居者の方たちもだんだんと

「思い出の地にもう一度行きたい」
「高尾山に上りたい」
「結婚式に参加したい」

5年ぶりの那須塩原へ紅葉狩りと温泉にいかれたご夫妻をご案内。

など想いが沢山あることを知りました。近場へならすぐに行けるものの、中〜長距離となるとすぐにはなかなか行けず、行くにしてもご利用者様を施設の都合に合わせてしまっている事も多くモヤモヤしていました。
外出する事での効果はどんなリハビリよりも1番のリハビリだと信じる私が、行きたいときにすぐ行ける外出専門の介護福祉士がいたら面白いなぁと感じ始め、色々調べていると、トラベルヘルパーという職業があることを知り、4年間勤めた施設を飛び出しトラベルヘルパーへの道を突き進むことになりました。

ほとんどが初めましてのお客様を介護しながら慣れていない旅行先で安心安全に楽しく、思い出に残る仕事をしなければなりません。
頭をフル回転させ、出来ないではなく、どうやったら出来るのか?を考え、常に創意工夫をして現場を創っていく。

ふらりと秩父へ。ロープウエイに乗ったり名物豚丼に舌鼓をうったり。家族だけではできないお出かけをお手伝い。

とても難しいけどその分毎回がとても面白いしやりがいもある。
ありすぎます。

スカイツリー展望台からお客様と会話がはずみます

何より嬉しいのは、お客様が普段以上の(と勝手におもっている)笑顔やありがとうがダイレクトに伝わってくる事です。

この魅力あるトラベルヘルパーにハマっていた時、旅行中の移動には欠かせない介護タクシーを知ることになりました。

【介護タクシーを起業するまで】

富士山をバックに。後列左が相原トラベルヘルパー。後ろ男性が手塚トラベルヘルパー。

トラベルヘルパーとなってからも外出支援とはなんぞやと試行錯誤している時期に、後に恩師となる『羽田福祉交通』の手塚さんと何度かお仕事をご一緒する機会がありました。

年もさほど変わらないのに社長として事業をしていて、サービス提供時の運転技術やお客様に対する気配り目配りはもちろん、人としての姿勢や考え方が素晴らしく、何度もお話をしている内に自分の考えが面白いように変化していきました。

お嬢さんと。優しいパパでもあります。

運転が好き、介護が好き、外出支援が好きってこともあり、点と線が繋がったような感覚になり、もう自分でやったほうが良いやと動き出し、手塚さんに何度も相談、手本とさせていただき1年間の準備期間を経て、地元八王子で「行きたいやりたいを叶える」「気軽に外出を」をテーマに
『介護タクシーかえで』を2016年10月に起業することが出来ました。

*家族には止める隙を与えないくらいの熱量で思いを語り開業しています。良い子のみんなは色々気を付けましょう。

【最後に】

事業開始から1年半が過ぎ、皆さんの協力や助けがあって軌道に乗り始め、以前のようにトラベルヘルパーとしての活動は減りましたが、熱い思いや素晴らしい経験を持ったトラベルヘルパーがどんどん増えていて、外出しやすい環境が確実に整ってきています。私としては(介護タクシー+ヘルパー)×トラベルヘルパーの組み合わせで手厚く、より多くのお客様とご家族様に楽しんでいただけるようなサービスを心がけ、これからも旅行や外出をお手伝いさせていただきたいと思っています。

私が次にバトンを渡したい方は、昨年トラベルヘルパー研修でお会いし、現在は北海道でケアマネやトラベルヘルパーとしてご活躍をされている「中島俊和」さんです。ケアマネということもあり、ご利用者様の生活に寄り添った考えや視点からサービスを提供できる、やわらかい人柄から溢れ出るまじめで優しく熱い気持ちが関わる人に安心感をあたえるのではと思います。

資格取得後再上京されたときに一緒に飲ませていただき、サッカー、音楽、外出支援と共通点も多く、とても気が合う方でしたのでこれからの活躍がとても楽しみです!それでは中島さんよろしくお願いします♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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