2025年1月号「本年もよろしくお願いします」

こんにちは。あ・える倶楽部の篠塚千弘です。

寒さが一段と厳しくなり、冬本番を感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2025年もあ・える倶楽部をよろしくお願いします。

今月も、心温まる素敵な旅のエピソードをご紹介します。

今回は、60年ぶりに新潟への帰郷を果たされたお客様の2泊3日の旅をご紹介。故郷の景色を巡りながら、昔の思い出を胸に過ごされた特別な時間が描かれています。
また、6年ぶりにお姉様に会いに帰郷された方の温かい再会や、ディズニーランド&シーでの感動的なひとときもお届けします。

どの旅も、介護旅行ならではの安心感の中で、心の活力を取り戻す素晴らしい瞬間でした。
ぜひご覧ください。


60年ぶりの帰郷 〜心ゆくまでふるさと新潟を巡る2泊3日の思い出を巡る旅〜

行き先≫新潟県
目 的≫故郷をもう一度旅したい
トラベルヘルパー堀上

今回の旅は、約60年ぶりとなる新潟への帰郷。

故郷をもう一度旅したいというご希望にお応えし、2泊3日の特別な旅をご一緒させていただきました。
天気にも恵まれ、昔の思い出と触れ合う感動的なひとときとなりました。

1日目:新潟への移動と昔懐かしい故郷へ

初日は、新潟までの移動。

介護タクシーの運転手さんの丁寧な運転で、安心して道中を過ごすことができました。

トイレ休憩などもこまめに配慮していただき、快適に目的地へと向かうことができました。

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新潟に到着後は、昔の思い出を辿りながら、駅周辺や生家のあった地域を訪れました。

60年の歳月を経て、景色が大きく変わってしまった場所も多い中、昔から残っているお店を見つけると、思い出がよみがえり、笑顔を見せてくださいました。

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ご夕食は刺身天ぷら定食

2日目:雨の中でも快適な観光と絶品料理

2日目の午前中はあいにくの雨でしたが、移動中だったため雨具を使うことなく快適に過ごせました。

トラベルヘルパーと介護タクシードライバーがしっかり協力しサポートしたことで、安心して観光地を巡ることができました。

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昼食では、地元の名物を堪能。

牛カツ定食、牛カルビ定食、黒豚のとんかつと天然大海老フライ御膳など、贅沢なメニューを楽しみ、どれも美味しそうに完食されていました。

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夜は、刺身天ぷら定食や地元名物の村上牛すき焼き御膳を味わい、旅先での食事を存分に楽しんでいただきました。

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3日目:再び思い出の地を巡り帰路へ

最終日も、お客様のご希望に沿って故郷の思い出を辿る旅を続けました。

駅近くの町営観光ホテルの跡地を確認するなど、変わりゆく景色の中にも懐かしい場所を見つけるたびに、お客様の笑顔が広がりました。

帰宅後には、

「昔住んでいた駅周辺がすっかり変わっていたこと」
「残っているお店を見つけたこと」
「生家があった場所や町営ホテル跡地を確認できたこと」

を楽しそうに報告されたと、ケアマネージャーさんからご連絡をいただきました。

思い出が、心に深く刻まれる素敵な旅となったようです。

にこりほっとエピソード

旅の間、お客様が故郷の変化を受け入れながらも、変わらず残るものを見つけて喜ばれる姿が印象的でした。また、旅の疲れも感じさせず、食事を完食されたり、タバコを楽しむ姿から、リラックスして充実した時間を過ごされていることが伝わりました。「旅はリハビリ」とも言われるように、故郷を巡ることで心の活力を取り戻し、改めて生活の中に張りが生まれることを感じた旅でした。


お姉様に会いに帰郷〜温かい郷土のおもてなし、介護旅行がもたらすすばらしい活力を実感する旅〜

目 的≫97歳のお姉様6年ぶりの再会を果たすため
トラベルヘルパー大塚

今回の旅は、97歳のお姉様に会いに帰郷される1泊2日の旅。
6年ぶりの再会を果たすために、トラベルヘルパーとともにご出発です。

再会を心待ちにするお姉様や、温かいもてなしをしてくださったご親族とのひとときは、心がほっこりする時間となりました。

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再会を目指して 〜お姉様との絆を感じるひととき〜

お姉様は最近、お布団から出るのが億劫になる日もあるとのことで、お客様も心配されていました。

しかし、「東京から妹が帰省する」と聞いたお姉様は、

この日を楽しみにされ、なんと食堂まで歩く予行練習をされていたとのこと!

張りのある声でそのお話をされるお姉様の姿からは、再会への喜びと意気込みが伝わってきました。

再会の瞬間、抱き合いながら笑顔がこぼれ、お二人とも、久しぶりの再会を心から喜ばれていました。

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お互いを大切に思い合っているご様子に、トラベルヘルパーとしても胸が温かくなる場面でした。

温かい郷土料理でのもてなし

お姉様との再会の後、姪御さんが用意してくださった家庭的な郷土料理を囲んで、楽しい時間を過ごされました。
一緒に食べて、笑い合い合いながら、昔話や近況報告に花を咲かせるその様子は、とても心温まる光景でした。

「旅はリハビリ」といいますが、
今回の再会を通して、お客様だけでなく迎える側のお姉様にも元気と生活の張りをもたらす時間となりました。
QOL(生活の質)の維持・向上に繋がる、介護旅行ならではの素晴らしい瞬間でした。

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右:トラベルヘルパー大塚

にこりほっとエピソード

今回の旅で印象的だったのは、お客様とそのお嬢様の明るさと前向きなご様子です。お嬢様は、お母様のお世話を献身的にしながらも、冗談を交え、明るい雰囲気でサポートされていました。そのご様子に、トラベルヘルパーも感動を覚えるほどでした。また、迎えるお姉様が「東京から帰省される」というだけで生活に張りが生まれ、歩く練習をしていた、というお話には、旅の持つ力を改めて感じさせられました。旅がもたらす心の活力は、迎える側にも広がるのだと実感した瞬間でした。


お嬢様の結婚式に参列する特別な旅 ~新潟市護国神社で迎える祝福の日~

行き先≫新潟県
目 的≫お嬢様の結婚式に参列されるため
トラベルヘルパー加藤

今回の旅は、車いすをご利用のお客様が、お嬢様の結婚式に参列されるため、新潟へと向かった2泊3日の旅です。
ご体調の不安もある中、「次女の結婚式に出ないわけにはいかない」と強い想いを胸に参加された姿が感動的でした。

1日目:秋田から新潟へ、特急での長い旅路

初日は、秋田から特急に揺られて約3時間かけて新潟へ向かいました。

新幹線と違って揺れが大きく、お客様は「具合が悪くなってしまった」と頭痛や疲労感を訴えられていましたが、
目的地に到着する頃には次女様の結婚式への思いで気持ちを奮い立たせておられました。

これまでにも体調を崩されることがあり、6・7月には発熱を繰り返し入院もされていました。

一度は結婚式への出席を断念されていましたが、
「長女の結婚式には出たのに、次女には出ないわけにはいかない」と奮起され、ご参加を決意されたお客様。
その強い想いが、この旅を支える力となったのだと思います。

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2日目:見事な秋晴れの中、感動の挙式

結婚式当日は、数日前までの天気予報を覆して見事な秋晴れとなりました。

新潟市護国神社には七五三で訪れる家族連れも多く、賑わいの中、参道のレッドカーペットを歩く花嫁様は、皆の注目を浴びていました。

笙の厳かな音色が響く中、
花嫁様とご一緒に参道を歩く瞬間は、感動的で涙がこぼれそうになるほどの美しさでした。

結婚式の一部として、娘様の幸せな姿を目に焼き付けながら、この時間を共有できたことはトラベルヘルパーとしても心から感謝の気持ちでいっぱいです。

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3日目:旅の終わり、再び前を向いて

結婚式後は、少しお疲れのご様子でしたが、「無事に参列できて本当に良かった」と何度も笑顔を見せてくださいました。

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にこりほっとエピソード

今回の旅は、奇跡のような晴れの日に恵まれる特別な時間でもありました。実は1週間前の天気予報では、「災害級の雨」に注意とされており、お客様も毎日天気予報を見ながら祈っていたとのこと。しかし、ご主人様は「絶対に晴れる」と言い切っておられ、その言葉通りに見事な秋晴れに。お客様も「日頃の行いが良いから」と笑いながら話されていたのが印象的でした。3月にご一緒した山梨旅行でも、奇跡的な晴れの日に恵まれたというエピソードがあり、今回も同じ奇跡が起きたのだと感じます。天気だけでなく、心温まる家族の絆に触れる時間も、旅を彩る特別なものとなりました。


4年ぶりの夢の国へ!ディズニーランド&ディズニーシー1泊2日の旅

行き先≫千葉県
観光地≫東京ディズニーランド&シー
トラベルヘルパー本多

今回の旅は、コロナ禍で中断していたディズニー旅行を再び楽しむための1泊2日の旅。

ディズニーの雰囲気やお買い物、パレードを満喫したいというご希望を叶えるため、トラベルヘルパーがマンツーマンでサポートしました。

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1日目:ディズニーランドへ!ドナルドとの再会

1日目は、待望のディズニーランドへ。
久しぶりのディズニーの雰囲気に入場時は興奮されていましたが、あまりの混雑に疲れてしまい、一度舞浜駅近くのファミレスでランチを兼ねて休憩を取りました。

この時、お客様から「もうディズニーランドには行かない」との発言がありましたが、、、

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トラベルヘルパーが「ドナルドミーティング」というアトラクションを紹介すると、
ドナルド大好きのお客様は「ドナルドに会えるなら!」と気持ちを切り替えて、ディズニーランドの奥にあるミーティング場所まで歩いて向かうことに。

アトラクションで大好きなドナルドと握手ができた瞬間、少し緊張していましたが、内心とても喜んでいるご様子でした。

2日目:ディズニーシーで笑顔とともに楽しむ

2日目の朝、ホテルの部屋で突然思い出し笑いをされるお客様。

その笑顔を見たトラベルヘルパーも、初日のドナルドとの出会いが良い思い出になったのだと感じました。

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この日はディズニーシーを訪問。

パレードやショッピングを楽しみ、ドナルドのキャップやぬいぐるみといったお目当てのグッズも購入されました。

時々笑顔を見せるお客様の姿から、旅行をしっかり楽しんでいる様子が伝わり、サポートするトラベルヘルパーとしても喜びを感じた時間でした。

トラベルヘルパーがサポートしたポイント

今回の旅行では、4年ぶりのディズニーということもあり、お客様は緊張や体調面での不安も抱えていらっしゃいました。

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そのため、トラベルヘルパーがマンツーマンで同行し、お客様のペースに合わせたスケジュールを組むことで安心して旅行を楽しんでいただくよう努めました。

混雑や疲れを感じた際には休憩をご提案し、無理なく観光を進めることで、大好きなドナルドとの再会を果たすなど、素晴らしい思い出をつくるお手伝いをさせていただいました。

にこりほっとエピソード

初日は混雑や緊張で笑顔が少なかったお客様ですが、2日目の朝には突然笑い始め、旅の楽しさが少しずつ心に残っていることが伝わりました。ドナルドとの握手やディズニーシーでの笑顔など、一つ一つの出来事が、お客様にとって喜びに繋がる旅となったようです。また、ディズニーランドで「もう行かない」と発言された後、ドナルドとの出会いを提案した際に頑張って行かれたことは、大きな成功体験となりました。この一歩が、今後のお出かけへの自信に繋がりますように!

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左:トラベルヘルパー本多

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